――2年前は、何もかもが楽しかった。
        どうしてこんな事になってしまったんだろう?
        2人で過ごしたあの夏は、今となってはもう、悲劇を呼び起こすだけ―――――

    当「忍――――っ!!」
    忍「ん?何??」
    当「今度、葵君と旅行行くって本当?!」

    ――これは、私が出逢い付き合いだして4ヶ月たった、7月の頃。
       私と弾は、ケンカした事もない、本当に仲の良いカップルだった―――

    忍「えーっ?!誰から聞いたのよ――?!」
    当「え?!じゃぁ、やっぱり本当なの?」
    忍「へへっ。いいだろぉ〜♪」
      しまった。ついつい自慢しちゃったよ…。本当は内緒にしたかったのにぃ!
    弾のバカ――――――ッ!!(爆)(勝手に)
    忍「(満笑)それって弾が言ったの?」
    当「うん。(キッパリ)」
      やっぱり!!んも――――っ!!(怒)弾の奴ぅう――っ!!(激)
    当「あ、噂をすれば、葵君よ?」
    忍「え?」
      思わず忍は振り向いた
    忍「弾!!」
      駆け寄る忍に気付いた弾は、
    弾「おー!忍。」
      と手を振っている。
    忍「おはよう!」
    弾「おはよ。」
    忍「藍も、おはよう!」
    藍「んー。はよ…。」
      と眠そうに目をこすっている。
    弾「んっとにテメーは寝起き悪ぃんだから…(汗)」
    藍「るせーよ。
あ゛ー。ねみっ」
      そんなこんなでいつもの朝が過ぎてゆく、陽射しの強い日だった。
      そして夏休み。約束していた日。
    忍「弾……。」
      遅いなぁ――っ。と、時計を眺めながら言っていた。
    弾「おーいっ!忍っ!!ごめんごめん。」
    忍「んも――――ッ。大遅刻っ!!(怒)」
    弾「ごめんってば。早く行こーぜ?」
    忍「ハイハイ…。」
      泊りって事は、さぁ…、やっぱり…そのぉ……。
      あ゛〜〜〜〜!!やめよっ。変な心配っ。
    弾「忍――?置いてくぞ――――??」
    忍「あ――っ!待ってよ――――っ!!」
      こんな事思ってるのは、私だけ?イヤ〜〜〜〜っ(叫)恥ずッ!」
      でもでもっ。やっぱ恋人同士だし…。もう4ヶ月も経ってるのにキスだけだし…。
    弾「忍ってば!オイ!」
    忍「……。」
      う゛ーん…。オンナノコがこんな事考えるのっておかしいのかなぁ?
      オンナノコって…複雑。
    弾「……。(怒)」
      いつまで経ってもポ―――ッとしている忍に腹を立てた弾は、
      両手で忍の頬をギュ―――ッとつねった。
    忍「ひっ!ひちゃい!!にゃにしゅんにょよっ!!(いっ!痛い!!何すんのよっ!!)(泣)」
    弾「おらっ!ボケボケすんなよ!折角の旅行なんだぞ!」
      旅行…二人きりの…。
    忍「はぅぁっ。」
      いかんいかん!!……と思いつつも、ついつい考えてしまう…。
    弾「ムスっ(怒)」
    忍「……。(汗)」
      あちゃ―――――――。(汗)
      弾、怒ってるぅ――――っ。(汗)
    忍「だ…弾?」
    弾「何だよ。(怒)」
      低い声を、さらに低くして出す弾の声には、やけに迫力があった。
      …ひ…ひぃえ〜。イっちゃってるよ〜(汗)目が…恐ッッ!
    忍「怒っ…てる…?」
      一瞬、弾がフッ笑い、顔が元の顔に戻ったかと思ったら、
      先程より、さらに暗く、すわった目でこちらを見て一言…
    弾「俺が…怒ってる様に見えるか…?」
    忍「……。」
      見えます。めっちゃくちゃ見えますっっ!
    忍「ごめん…なさい(汗)」
    弾「はぁ…。もういいよ…。」
      暗っ!こういう時って…どうしよう…。えぇいっ!ヤケだ。
    忍「弾♪怒っちゃイヤ☆」
    弾「…お前、頭おかしいのか?」
    忍「(汗)」
      がっはぁ!!大失敗?!ノリ悪い。
    忍「弾ったら、すぐキレるからヤダ!!」
    弾「……。」
      しまった!逆効果!?挑発してどうする!?自分!!
    弾「…悪かった。でも、忍楽しくなさ気。」
    忍「そんな事ないって!余計な事考えてるだけ!」
    弾「余計な…?」
      しまったぁぁぁぁ!!暴露してどうするぅ――っ!!
    弾「ふぅ―――ん…。」
      急に弾は笑い出してしまった。
    忍「なっ!何笑ってんのよぉー!!(恥)」
      イヤーっ!めっちゃ恥ずい〜〜(恥)
    弾「…や。別に…。へぇー。忍がねぇ…。」
    忍「フンッ。弾だって、いつっもそーゆー事考えてるくせにぃ!」
      いぃ――っだ!と白い歯をのぞかせた忍は、
      やけに幼く見える…。
      弾は、さも自慢気に言った。
    忍「何それ――――!!」

    ――そんな感じで一泊を共にした私達。やっぱりあの夜は、
       一緒になれた事が嬉しく思えた。
       弾との距離がいつもより身近に感じた。――

    ――そして弾とは旅行から帰った28日以来、一度も会わないまま新学期・・・。――

    忍「う゛〜〜…ん。」
      弾に会うっつっても…どんな顔して会えばいいやら…。(汗)
    当「し・の・ぶ!!」
    忍「え?」
    当「おっは――☆」
    忍「な…ぁ―――んだ。当かぁ。びっくりさせないでよ…。」
    当「失礼だなぁ…。そんな事より、どーだったの?何かあった?」
    忍「う…ん。実はね…。」
      当の耳元で忍は旅行での事を極小の声で話した。
    当「ぇえ――?!マジで――!?」
    忍「うっうるさいよ、当。」
    藍「本当。うるさすぎて眠気も覚めた。」
    当「ご…ごめん……。」
    忍「藍、一人?」
      忍は一瞬ホッとした。
    藍「あぁ。弾の奴、一人で先行きやがった。」
    忍「え?何で?」
    藍「部活の朝練だってよ。俺もあんのに。(怒)」
      あれ?テコンドーって今日朝練あったっけ?
    忍「藍、朝激弱なのに、弓道なんて大変でしょう?」
    藍「まぁな…。」
    当「あぁっ!私も部活行かなきゃ!BYEBYE!」
    忍「うん。後でね―?」
    藍「俺も行く。」
    忍「うん。BYE☆」
      見に行こうかな?テコンドー。

   ――しかし、行ってみた大武道ホールには、弾の姿、そして、
      テコンドー部の姿さえなかった……。―――
    

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