潰れそうな心

 「お前は本当にそれで良いの?」
  不意に隣の娘に向けられた言葉。

  私に言ったワケじゃないのに、ドキッっとした。
  全身が震えそうになる。
  その娘を通して 私を見透かしている様で 恐い。

  私、本当に「あの人」と一緒にいていいの?
  本当に「あの人」が好きなの?
  逃げただけじゃないの?
  利用したんじゃないの?
  …本当に想ってる人、違うトコにいるんじゃないの?

  解ってる。「本当」の事、きっと…解ってる…。
  …解ってる…?
  「あの人」は好き。でもそれは以前(まえ)想ってたせいかも。
  錯覚…かも。
  それに、一緒に居てくれる人を手放すのが恐かった。
  心に余裕が無かったもん。

  ズルイよ。最低だよ。解ってる。
  でも恐いの。独りなのも、傷付くのも、傷付けるのも。
  だって 心でいくら叫んでも、誰も助けてくれないじゃない。
  だから何が正しいのかも見失っちゃう。
  自分勝手な感情だけで動いちゃう。

  もう嫌だよ。辛いよ。苦しいよ。
  だから優しさに頼っちゃった。
  だって私、皆が思ってる程 強くないもん。
  独りで生きるの 恐いもん。

  決めつけないで。強くなんてないの。
  「強いから大丈夫だよ」なんて気休め、逆効果だよ。
  これ以上何を頑張れって言うの?
  充分努力してるよ。精一杯だよ。
  独りで頑張れなんて…無理だよ。
  頑張れないよ。…もう嫌だよ。逃げたい…。

  だから…だから……

  でも私、間違ってるんだよね。
  「この選択はいけない」って心の隅で解ってるはず…、

  でもね、もう限界。辛いよ。苦しい。もう考えれない。
  誰でも良いから助けてほしかった。
  「お前は本当にそれで良いの?」
  良い?悪い?これ以上何を考えれば「良い」の?
  考えなくちゃいけないの?
  苦しいよ….。
  分かんない。もう分かんないよ…。

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