経緯4.被害額完全返済へ向けて

犯人を担当する弁護士さんは都内の弁護士事務所の方でした。
仕事柄忙しく(この件だけを取り扱っているわけではないので)、
全ての被害者の方と連絡を取り合うのは難しいこともあり
都内に住んでいて、
弁護士さんと直接合っていただいた被害者の方に窓口になってもらい
質問や情報はメールや掲示板を使い、この方を通して行うこととしました。

弁護士さんとのやりとりのメインはもちろん被害額返済に向けた話となります。

このHPは犯人が行った詐欺の中でも、
「konoha_16_16」という名前で出品し、女性名義で取引を行なった事件のみを取り扱っています。
他の名義で行われた詐欺についての状況は判っていません。
ですが私達の場合、ほとんどの被害者の方と連絡が取れて、
被害者の皆さんが大変協力的で、意見交換やアドバイス等に積極的に参加していただき
情報収集や被害届受理状況の把握がとても迅速に行われました。
犯人は、先に別名義(ID)で詐欺を行なっていましたが、
このHPが「被害者の会」的なHPとなっていたことが、
弁護士側からすると返済に向けた作業が容易であったと思います。
被害者が連絡を取り合い団結することの重要性を改めて認識しました
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被害額返済について

さて、被害額返済に向けて弁護士さんとの話が進む中、有る問題が浮かびました。
Yahooの補償制度に補償請求を出しているのですが、その条項に
「出品1ページに対し、最高額50万円とする」という項目が有るのです。
私の場合、被害額15万5千円ですが、1ページ出品に5個出品しているのです。
この場合、50万を限度とし、出品数で均等割りした金額が補償額となるのです。
とすれば私への返済は10万円と言うことになります。
残りの5万5千円は受けられない事になってしまうのです。
私は15万5千円でしたが、18万5千円と言う方もいらっしゃいました。
これに対し10万の補償は納得できません!
中には落札4で12万5千円となる方もいらっしゃいました。

この件に対し、私達は
弁護士さんに強く全額返済を要求しました。
弁護士さんはYahoo側と被害者の最終確認と被害額の付け合わせを行い、
返済に向けた打ち合わせを何度も行ったようです。
そして、被害額(振り込み手数料含む)から
Yahoo補償額を一律10万円とし、差し引いた差額を
弁護士側(犯人側)が支払うことで被害額全額返済とする事に決定しました。


この間のやりとりは右記の「被害額補償・返済について」をご覧下さい。
ここは、被害者の方々へ返済についての情報公開するために作成したので
犯人に関し詳細が書かれているところもあります。
このHPの一般公開にあたり
犯人の本名は記載していないことや、
犯罪として成立している事(逮捕は日経新聞にも掲載された)等で
刑事さんからも問題ないとのことでしたのでそのまま掲載します。
被害者のオークションID等は伏せました

12.27更新
11月に入り、HPを管理している私が一番被害者の方の情報をとりまとめやすい為
私が窓口となる事に変更し、返済に向けた相談を行いました。
内容は、被害者の方々の
差額返済の振り込み口座や差額の確認の確定などです。

被害額返済に当たっては、先にも述べましたが私達は
Yahooの補償制度係に請求しています。
しかし、多発する詐欺事件で処理が大幅に遅れ、
請求受理から審査、補償振り込みまで4−5ヶ月かかっているようです。
弁護士さんは東京地裁での審議が進むにつれ、
情状酌量を加味するため結審までに返済実績を作らなければなりません。
しかし、Yahooの補償が行われる気配はありませんでした。
犯人に全額返済の能力は有りませんでした。

そこで、弁護士さんから提案を受けました。
「12月になってもYahoo補償が無い場合、私の方から先に差額返済も検討します」
同時にYahoo側に弁護士さんからも早期補償額振り込みを要請しました。
私はすぐに被害者の方々と連絡を取り、それぞれの方の振り込み口座のとりまとめを行いました。
12月に入ってもYahoo補償を受けた方がいらっしゃらなかったので、
弁護士さんに、とりまとめた振り込み口座一覧を
封書(書留)で送りました。
12月後半に弁護士側から差額返済が行われました。
被害者の方に指定振り込み口座への振り込み開始を連絡し、
数日後、把握出来ている被害者の方全員への振り込みの確認を完了しました。

また、12月末よりYahoo側からも補償額の振り込みが開始され、
被害額全額返済終了の連絡をいただいた方が増えてきました。
(誰一人、振り込みが終了したからといって、以後なしのつぶてにした方はいませんでした。)
3月末現在で全員全額返済完了を確認しました。

☆ご注意☆
多発し巧妙化する最近のオークション詐欺の補償に関し、
Yahooの補償規定(補償金は支払われない場合に規定)が細かく、厳しくなっているようです。
私達の場合で行なった返済方法に関連した規定が最近追加されています。

補償金が支払われない場合
4.加害者またはその関係者、保険会社等から損害の賠償(全部・一部を問わず)を得ている場合
  (賠償の予定が決まっている場合を含みます)
*「Yahoo!オークション補償」補償規定より抜粋

私達の場合、Yahooからの補償支払いが誰にも開始されていない時期で、
犯人側の弁護士がYahoo側と話し合いを行ない決定した返済方法です。
今後、このようなケースでもYahooの補償が得られるのかは確認できていません。
犯人側が返済するので有れば、全額返済を求めた方が良いでしょう。
それ以外では、返済前に必ずYahooに問い合わせ・確認を行なった方が良いと思います。

2003.3 執行猶予付の懲役刑判決が出て、確定しました。

犯人は実刑ではなく執行猶予とするために、
私選の弁護士を雇いました。(これも費用は多額です)
また、被害者全員に対する返済総額は莫大です。
犯人は拘留中であったため両親が親戚中からお金をかき集めて返済にあてたようです。
自分たちの生活費はもちろん、そちらへの返済もしなければなりません。
これから長い年月、
犯人はもとより、家族・親戚もが後悔してもどうにもならない厳しい生活を送ることになります。
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以上が私達に発生したオークション詐欺発生から
犯人逮捕・被害額完全返済までのおおまかな内容です。
私達の場合、別件逮捕ではあったのですが発生から半年での解決となりました。
別件とはいえ、その詐欺について被害者の方の警察への被害届があったからこそ
捜査が行われ、早期犯人逮捕となったのです。

この事件解決から補償返済までは被害者全員の力によるものです。
私もこのHPの運営から弁護士間と被害者の方々との連絡に頑張ることが出来たのも
被害者の皆さんの信用と理解、お力添えがあったからこそ出来たことです。
この場を使い改めて皆さんに感謝しお礼申し上げます。
本当に有り難うございました。


詐欺の形態は年々多種になり巧妙になってきているようです。
その為、オークション主催側の補償対象の制限もかなり厳しくなっているようです。
詐欺に遭わないように、遭った場合の対応など参考になったかどうか判りませんが、
ご覧になった方の微弱ながら力になれば幸いに思います。
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