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2007.9.1
水利部によると今年はさまざまな異常気象の発生が目立ったという。淮河の洪水は1954年以来最大となる流域全域を覆う洪水となった。土石流も多発し、洪水による死者の7割を占めた。重慶市・済南市などの大都市を襲った豪雨も深刻な被害をもたらした。また今年も干ばつは深刻だったが、例年ならば雨が多くむしろ洪水の心配が必要な地域での干ばつが目立った。
2007.9.1
気象庁によると、今年は南米ペルー沖で海面水温が下がり異常気象をもたらすとされる「ラニーニャ現象」などにより太平洋高気圧の勢力が増したことなどが原因となって、8月に気温が激しく上昇。
16日には岐阜県の多治見と埼玉県の熊谷で40・9度と国内最高気温を塗り替えたのをはじめ、連日各地で37度から40度を記録する、過去に例のない暑さとなった。
2007.9.1
大阪管区気象台によると、24日の近畿地方は高気圧に覆われ、大阪の正午現在の気温は32・9度。今後も気圧配置に大きな変化はなく、しばらく晴れの日が続くと予想されるという。同気象台は「この暑さも続くとみられるため、引き続き熱中症に用心してほしい」と注意を呼び掛けている。
記録的な猛暑が続く日本。フル稼働のクーラーによる電力消費などのため、東京電力の最大電力需要が22日、この夏最高を記録した。その一方で、地球の反対側の米ニューヨークでは、21日の最高気温が15度前後と10月下旬並みの肌寒さとなった。
CBSテレビによると、8月の最高気温で最も低かったのは、1911年に記録した15度で、約1世紀ぶりのタイ記録。8月21日の最高気温で過去最も低かったのは1999年の16度で、21日に限ると、過去最低となる。
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未だ早朝のオフィスに電話のベルが鳴り響いた。
「ハロー、そちらはプラネット新聞社かね。」
「はい、どちら様で。」
「昨日の投書欄に乗った者だ。」
「何の御用ですか。」
「ちょっと、話したい事がある。」
「未だ、社は定刻前で…。」
「ぐずぐずしてられないんだ。」
「え…、どちら様で、」
「サブと云ってくれ。」
「サブ、大事な用件は…。」
「後で話すよ。プラネット新聞社前のカフェで鳥打帽を被って、サングラスをかけているよ。」
「判った。私はプラネット新聞社のトム。紺色のスーツに口ひげを付けている。」
「判った。」
電話は切れてしまった。
「あ〜会社で徹夜なんかするもんじゃない。親爺が云ってた。」
トムはプラネット新聞社の中堅記者だが、昨夜は急ぎの仕事でどうしても会社に泊まらざる負えなかった。
「あ〜眠い。」
新聞社前のカフェは、二十四時間営業なので、深夜でも客が切れる事は無かった。
「お早う、ジェフ。」
「お早うございます。早いですね。」
「あぁ。」
鳥打帽の男が奥のシートに居た。
「貴方ですね。」
「ああそうだ、サブだ。」
「私がプラネット新聞社の…」
「判っている。トムだね。無理を云って済まん。」
「いいえ良いんです。仕事です。」
「それより、何でしょう。」
「最近の異常気象は凄いね。」
「天気予報の担当は…。」
「いや、予報屋には用が無い。」
「此れから一寸やばい事に成りそうだ。」
「何の事でしょう。」
「いや、京都議定書は知って居るよね。」
「それは、一応記者ですから、1997年12月11日に京都市の国立京都国際会館で開かれた地球温暖化防止京都会議での議決した議定書であり。正式名称は、気候変動に関する国際連合枠組条約の京都議定書」
「判った判った。」
「詳しい事は判りませんが。で、やばいとは。」
「俺は狙われて居るかも知れない。」
「はっはっはっはっはっはっは。テレビドラマの見過ぎじゃ…」
「俺は真剣だ。」
「失礼。じゃ警察を呼びましょうか。」
「待て、それで済むなら、呼び出したりしないさ。」
「それじゃ、福岡議定書は知っているか。」
「何処ですかそれ。」
「場所は何処でも良い。影の国際連合新条約の議定書さ。」
「そんなの聞いて居ないぜ。」
「だから新聞記者は駄目なんだ。遅い、遅過ぎる。」
「マイ、ゴッド」
暫くしてトムは云った。
「で、どうしたいのです。」
「いま、世界は温暖化の恐怖で、まっ二つに割れて居る。」
「ほう。」
「何故だか判るかね。」
「さあ。」
「ふん。今回の影の国際連合新条約の議定書はだ。」
「ふんふん。」
「結論は何かと云うと。」
「うむ。」
「驚く勿れ。」
「…。」
「ガソリンの全廃さ。」
「ええっ!!!!」
「どう云う事か判るかね。」
「さあ。」
「世界の異常気象はやがて、人類を完膚無き迄にやっつけるだろう。」
「…。」
「其処で影の国際連合新条約の議定書が出て来る。」
「何の事ですか。」
「聞きたいかね。」
「…。」
「俺は、知ってる事を、洗いざらい吐き出して、社会から消える。」
「自殺?」
「…。いや、組織から狙われるだろうが、死にはしないさ。生きたいんだよ。」
「どうして…。」
「いや、どうしても暴露したいんだ。」
「…。」
「後はどう成ろうとも知らん。」
「しかし、プラネット新聞社はどう成る…。」
「知ったこっちゃ無い。」
「うわっ。きつい。」
「はっはっはっはっはっは。伝える義務はある。」
「ん。有る。」
「で、影の国際連合新条約の議定書は何と。」
「ガソリンの全廃と云う事は、」
「…。」
「エネルギー問題で、産油国同士、また、輸入国同士で、一波瀾ある。」
「大戦?」
「判らん。」
「ガソリンの全廃で影の国際連合新条約は即闇の世界。」
「2015年迄にあらゆる国での石油の燃料使用は全廃。」
「怒る国がある。俺の命は危ない?」
「そりゃそうだ。」
「アメリカ・ロシア・中国・中東・南米etc ...」
「2015年全廃は石油立国に徹底的ダメージを与える。」
「其処で、其れを口にする人間は狙われる。」
「メディアも…。」
「Mr.サブは消える。」
「…。」
宇宙中継による国際会議が行われていた。
「 CO2問題を解決するには溶解法、と分離法が上げられるが、溶解法には(気体溶解法、液体溶解法)、分離法には 貯留法、その他の隔離技術、中和反法、ハイドレート貯留法、ゲスト分子置換法、絶対安定貯留法投入法、等が上げられる。
光による光合成は分離法と云え、最も自然環境に優しい方法であった。しかし、この植物による光合成は砂漠地帯に植物を植える事と解釈され、植林事業は瞬く間に浸透して来つつある。しかし、此処に落とし穴が有る。」
「博士。」
「博士。其れはどんな意味でしょうか。」
「博士。」
「博士。」
「まあ、待ち給え。」
「植林、育林はご存じの通り素人作業では出来ない、豊富な知識と、機材、技術のノウハウ が必要とされます。」
「おお、成る程。」
「CO2問題を一挙に解決するには、発送を替える必要があります。」
「どんな事でしょう。」
「皆さんが忘れて居る事があります。」
「多くの樹木は多年生ですが、生長も遅い。」
「どうしたんだ。」
ディレクターの声が、切れ切れに聞こえた。
「失礼しました。」
「何者かによる妨害が有ったようです。」
間もなく画像が正常に戻った。
「え〜何処迄話しましたかな。」
「ああ、失礼。」
「…」
「そう、」
講演は続いた。
「多くの樹木は多年生ですが、生長も遅い。」
「処が、此れを一年草の植物、そう。穀物等の作物に置き換えると、実に短期間で、驚く程の砂漠等の環境にも、CO2を光合成で分解して、大気中の組成バランスに好結果を現す。」
「おお〜〜。」
会場がどよめいた。
「何よりも現在、バイオのハイテクが進み、凄い結果も考えられます。」
「博士。どんな事ですか。」
「続きを。」
「ご静粛に。」
「はい。それは、多くの穀物の種子部分は、多くの食料不足に悩む民の飢えを癒し、その葉や茎の部分は、バイオのプラントで、大量のアルコール燃料に替え、ガソリンの代替えとする事ですね。」
「博士危ない。」
突然講演中の博士の上に、天上のライトのセットが落下。
「大丈夫ですか。」
「私は此れ式では堪えない。」
「ほぉ〜っ。」
感嘆の声が響いた。
「これで儂等の商売もやり難く成った。」
モニターの画像が掻き消えた。
「誰か居るか。」
ファイナル王が久しぶりに笑顔で呼んだ。
「はい。此処に。御用で。」
「うむ。彼は帰ったか。」
「はい。」
「お前はどう思う。」
王宮の離れで、親子が団らんに寛いでいた。
「我々アラブは、何物も持たざる民であった。しかし、アラーの恵みで莫大な宝を何も無い筈の大地から得た。」 「…。」 「アラーの思し召しで。」 「…。」 「しかし、しかしだ。この辺りで大地の恵みも、神にお返しする時かも知れぬ。」 「陛下。それは…。」 「まあ、聞け。」 「はい。」 「何者も恵みを受ける一方ではいかん。」 「それは、」 「判らぬか。」 「莫大な大地の宝は、此れからは無駄に浪費してはいかぬ。」 「大切に使わぬとな。」 「彼の云う通り。」 「我々アラブの民も、大地から汗を流して、恵みを得る時代に成ったのかも知れぬ。」 「ははぁ。確かに大地の恵みもいつかは底を尽く事も有るでしょう。しかし。」「まあ、、待て。彼の云う様に、穀物を砂漠で育て、其れの葉や茎からオイル、代替えオイルが出来、更に穀物ができれば一石二鳥。(とんでもない、アラブにそんな諺が有る訳が無かろう。)」 「我々も大地に生きよう。」 「陛下が仰るならば。」 「何でも技術援助や、バイオのプラントは日本が支援してくれるらしい。」「はっはっはっはっは。」 「其れは、商売も有れば、義理も有ろう。」 「議定書の足元ですから。」 「うむ。」 「良いか。」 「ははっ。」 「頼んだぞ。」
《バイオエタノール》
此処は中国大陸の奥地、ゴビ砂漠。古来不毛の地とされ、西遊記やシルクロードで有名。近代では、スゥエーデンのヘディンの探検記などで知られて居ます。
「おおっ。あれが火焔山(かえんざん)ですね。」 「そう、火の山です。あまりにも暑くて三蔵法師も大変苦心されたそうです。」この砂漠ではスウェーデンの探検家・地理学者ヘディンは、1890〜91年ペルシアと中央アジア、西トルキスタン、サマルカンド、タシュケント、カシュガル他を踏破。タクラマカン砂漠の横断では正しく奇跡的に生き残ったのである。 彼の探検家魂の勝利であった。探検の後半には飲料水も切れ、駱駝の生き血を飲んだり、自分の尿を飲む程の悲惨な状況であった。 砂漠化の厳しい現実を垣間見た想いがした。
そんな所まで緑化する事は余り意味が有りませんが、近年世界各地で砂漠化が広がりつつあり、その砂漠に緑を増やすと云う事は大変意味が大きいと思います。
「博士、此処でのプロジェクトはどうして、植林じゃ無いのでしょう。 一年生の植物より、長年生長し続ける樹木の方が私は良いと思いますが。」
「はい。樹木を植える事は確かに理想的では有りますが、何しろ樹木は成長に、非常に時間がかかります。此の温暖化の喫緊の時に、高率的にCO2を取り込み、酸素を増やすには、一年で成長し、一杯葉を茂らせ、しかも種子から茎や葉まで食用や、バイオメタノールに無駄無く、利用できる穀類を植え付ける事が意味は大きいと思います。」
「穀物の収量も大事ですが、光合成の為の葉っぱの総面積が重要なのです。」
「博士。頑張って下さい。」
「はっはっはっはっはっはっはっは。」
「…。」
「頑張るのは私では無い。彼等です。」
博士の手が差し示したのは、砂漠周辺に点在する、地元住民と農業先進国から派遣された、多くの緑化プロジェクトの働く姿であった。
「あれだけの大地から、相当量の穀物が成長すれば、将来は愉しみだ。」
「そんなに単純でも無いのだよ。此れには、穀物市場、エネルギー市場の熾烈な戦いが控えて居る。」
「…。」
「其れと、大量の水や肥料、害虫対策も大事だ。自然界の食物連鎖も或程度、 サポートして置かなくては、此れ又大変な事になる。」
「難しい問題ですね。西トルキスタンからの情報です。」
《バイオエタノールのできるまで》
ニューヨークの二番街を一人の男が歩いていた。
信号の変わり目に何処からかとも無く一台のワゴン車が現れ、
男を目指して猛スピードで突っ切って行った。
「危ない。」
寸前で男は難を逃れた。
男は真っ青な顔をして車の行く手を追った。
「大丈夫か。」
パトロール中の警察官が、男の無事を確認すると、早速車の手
配をした。
暫くして二番街の通りの白いオフィスビルの中に男は消えて行
った。
パソコンのキーを打つ音が途絶えない。明るいオフィスのドア
を先程の男が開いた。
「おはようございます。」
「…。」
「あ、チーフどうしました。」「あゝ。」
「今、ニューヨーク市警から電話が有りました。」
「そうか。」
「お怪我は。」
「大丈夫だ。」
「愈々奴らが動き出した。」
「我々CO2問題対策部バイオエタノール化機構も危なくなって
来た。」
「未だ、始まったばかりじゃ有りませんか。」
「奴らの抵抗は望む処ですよ。」
「ほう。えらい強きだな。」
「はっはっはっはっはっはっはっはっは。」
「彼等は私欲の固まりですよ。」
「ま、そうとばかりは言えんが、もっと幅広い考えを持って欲
しいもんだな。」
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