warabe story nakasendo.001

高い高い空の上へ昇ると周りは次第に蒼味を増して、昼間なのにあちらにも、こちらにも星が輝き出すのです。   「あっ、流れ星だ。」遠くへ目をやると、五十メートル位の小さな星が見えました。サファイヤの大きな塊でしょうか。                星の上に男の子が手を振って居ます。「お〜〜いサファイヤ君元気かね。」 男の子はにこりと微笑みました。  「あっ、セント・ニクラウス様。   ご機嫌よう。今年もお出かけですか。」「明日は愈々イヴじゃからな。」  「もう、そんな季節ですね。」   「ほら、此れは君への贈り物だよ。」「えっ、誰からだろう。」     「ルビー星のルビー姫からじゃ。」 「あっ、紅いペンダント。」    「お似合いだね。」        「ありがとうセント・ニクラウス様。」「元気でな。」

北の国では早々と白い綿帽子が舞い降りて来たロビンは待ち遠しくて仕方が無いのでしょう。           「未だかな、はやく来ないかなぁ。  ねえ、おとうさん。」        何かって、其れはお出かけ。    「あ〜。御主人さま。未だかなぁ。」 「はっはっはっはっは。ロビンや、辛抱おし。」             「お前もとうとう、そんな年になったんだねぇ。おとうさん。」      「だって、ぼくは、初めてなんだよ。クリスマスまで、あと何日?」     微笑みながら。          「あと一週間ですよ。」      「待切れない〜。」        「しょうがない子ね。」      「でも、大変な事なんですよ。    だって世界中の子供達が、私達を待っているのよ。」            「そうだ。まあ、早く寝なさい。」  外は又時間が止まった様に      吹雪いてます。          「ぼく、眠れない。」        ……………………………       外では、ごうっと風が唸ります。  「息子は寝たかい。」        「 ええ。」              ……ぼく、赤はな三世。       今年からいよいよ現役宜しく。

公園ではM-18が独り清掃をしていました。                するとR-25が近づいてきて、    ちょこちょこ手際良く手助けをしてくれました。              昼になると近くのオフィスから、   わいがやと、OL達がお弁当を抱えてやって来ます。            「寒くなって来たわね。」      と云いながら、日溜まりは彼女達の特
等席です。            M-18は横目に見ながらせっせと作業を
続けました。           「良いですね。楽しそうですね。」
R-25も             「ホントデスネ(ロボットモードです)」
と云った。           「我々なんかいつまで働いても腹なん
か減らないし。」         「瓦斯欠やオイル漏れはあるけど。」「人間ニナッテミテイ。」      やがて夕方になりました。      公園の外れにはシャッターの付いた、
清掃ロボットのターミナルが有りました。                その近くでM-18は半壊したロボットを見つけました。           「ロボット、発見。」      M-18は半壊したロボットを見ると、 ロボットの足が1本取れていました。

M-18はおもむろに、収納スペースから、工具を取り出すと、自分の足を外し始めました。すると、相手のロボットは、驚いて「キミノアシヲハズシタラ
コマルダロウ。」         「なに、俺は八本足走行のロボットだから、一本位無くても大丈夫。」    すると相手のロボットは視覚センサーの穴から、金色のオイルをぼろぼろこぼして云いました。          「アリガトウキョウダイ。」     もうすぐ先にM-18は半壊したロ
ボットを見つけました。
「ロボット、発見。」       M-18は半壊したロボットを見ると、ロボットの足が1本取れていました。 M-18はおもむろに、収納スペースから、工具を取り出すと、自分の足を外し
始めました。            すると、相手のロボットは、驚いて
「キミノアシヲハズシタラコマルダロウ。」              「なに、俺は八本足走行のロボットだから、二本位無くても大丈夫。」    すると相手のロボットは視覚センサーの穴から、金色のオイルをぼろぼろこぼし
て云いました。          「アリガトウキョウダイ。」     其の一部始終を見ていたのが何を隠そう。                赤い服のサンタさんでした。    「こちらサンタ。神様如何いたしましょう。どうぞ。」
「中々そんなロボットは居ない。願いを聞こう。」             そう言う訳でサンタさんはM-18の願いを、かなえる事にしました。     するとM-18は大変恐縮して、
「私にはターミナルにスペアが沢山あります。」
と辞退しました。          余りにも欲のない事に神様は感激し、M-18の・チップ・を天に持帰られ末永く掲げられたという。      でも此の話は不謹慎だったでし
ょうか。

イングランドの或小さな町に、一軒の腕の良い時計屋のお爺さんがいまし
た。トムと云いました。
十月の或日、お城からお使いがやって来ました。
「十二月の大晦日に三人の王女様の為に時計を納めよ。」トムお爺さんは長い事時計を作っていましたが、お城からの注文は始めてでした。         しかし、時間が有りません。     しかもどんな時計を作ったら良いか、中々決りませんでした。       トムは店の奥のマリア様の像に向かい
「マリア様、どうか私に人生最良の時計を三個作らせて下さい。」と祈り
ました。              その熱心な祈りは叶うのでしょうか。 其の晩遅く、トム爺さんの枕許に一人の天使が現れると、         「トムや。今度は、金の時計、銀の時計、プラチナの時計を作ってごらん。」いつものように時計細工の得意な小人
達を行かせよう。          すると、窓が開いて、隙間から、何十人もの小さな小人が現れました。    金の小人が三十人。銀の小人が三十人。プラチナの小人が三十人。      一列に並んでやって来ます。     お爺さんは其れを夢うつつに見ると、 安心してぐっすりと休みました。次の日の朝がやって来ました。       お爺さんが、仕事の作業台に向かうと、作業台の上には金の板、銀の板、プラチ
ナの板が置いてあり、すでに細かに・けがき・されていました。       さて、次の日の朝、目が覚めると、金、銀、プラチナの板が切られ、様々な部品になって居ました。         さて三日目の朝、目を覚ますと、お爺さんは驚きました。          勝手に時計が出来て来たのは夢でした。カレンダーを見ると、注文の翌朝でした。胸を撫で下ろし。       「やっぱり、自分でがんばらにゃ。」 お爺さんはしっかり頑張り、大晦日の夕方、お城に無事に納品出来ましたとさ。
マリア様ありがとうございます。   未だ儂の腕は健在です。       目出たし目出たし。おしまい。

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